保育園は保護者の代わりに子供を預かり、健康を守ったり身の回りのお世話をする施設で、養護して教育を行う目的があります。
ちなみに法的には保育所とするのが正式で、児童福祉法の規定における児童福祉施設に該当します。
施設名に園とつくことが多いですが、これは通称であって法律上の正式なものではないです。
ただ、自治体の条例で施設名に園とつけることが定められているケースはあります。
養護と教育の両方を提供する必要がある施設なので、そこで働くスタッフもまた専門的な知識と経験が求められます。
目次
保育士はまさに児童養護施設で保育を行う人
国は児童養護施設で働く専門職として、国家資格の保育士を設けています。
保育士はまさに児童養護施設で保育を行う人のことで、保育園に就職して子供のお世話をする人が当てはまります。
大学などの卒業や高等学校の2年制保育専攻科の修了などが受験に必要な資格で、筆記と実技試験によって合否が判断されます。
合格後すぐに就職したり勤務が行えるわけではなく、各都道府県知事への登録と保育士証の交付が不可欠です。
しかし、仕事の大変さと平均年収の低さから人材不足となっており、保育士の不足が深刻なものとなっています。
似たような施設に幼稚園がありますが、幼稚園に当てはまる法律は学校教育法で、幼児教育施設に分類されます。
その為、養護というよりは指導の性格が強く、指導を行うのは幼稚園教諭となります。
厚生労働省の保育所に対し、幼稚園は文部科学省
管轄も厚生労働省の保育所に対し、幼稚園は文部科学省と違います。
小学校に入学する前の教育を担うのが幼稚園なので、終業時間は午後17時頃までです。
本来は午後14時前後には終わるはずですが、共働きの預かり保育のニーズによって、夕方まで提供が行われているわけです。
一方、保育園に用途地域の制限はありませんが、幼稚園はある意味で学校なので工業地区や工業専用地域での建設、開園は認められていないです。
近年はこれら2つの施設の性格を併せ持つ、認定こども園という施設が誕生しています。
認定こども園は幼保一元化の政策に基づくもので、少子高齢化時代に施設が複数あると分散してしまい、子供の成長に欠かせない集団の確保が難しくなるというのが理由の1つです。
保育園は保護者が就労していなければ利用できないので、そういう人に対する配慮もあります。
認定こども園が誕生した理由
それからいわゆる待機児童の解消、子育てのサポートが必要な保護者の支援を充実させることも、認定こども園が誕生した理由です。
入園に審査が必要な点は共通しますし、自治体が用いる審査基準に準じていますが、申し込む窓口は自治体と園で異なります。
保育園の入園にはまず、検討する施設のリストアップと見学が大事で、入園を希望する施設の名前を書き出します。
施設や役所でもらえる申込書を記入したら、添付書類と共に提出を行い面談となります。
添付書類には勤務証明書、源泉徴収票などがありますから、予め確認して欠かさずに用意することが大切です。
面談の有無や自治体や園によって異なりますが、入園申込書と添付書類だけで選考が行われる場合もあります。
面談がある場合は役所、あるいは第一希望の園が面談場所となることが多いです。
見学は入園する1年前には済ませておく
新年度に合わせて4月に入園を希望するなら、12月までには申込書を提出する必要があります。
つまり見学は入園する1年前には済ませておき、そこから入園までに準備をしておくことが重要です。
選考が通り入園が認められると、早ければ1月には入園の内定通知が手元に届きます。
保育園は保育が不足する子供を預かる場所なので、保護者が仕事で忙しいなどの理由が入園には欠かせないです。
月あたりの就労時間や妊娠に出産などの状況、障がいや疾病などによって、入園の認否が判断されます。
就学や職業訓練を行っている人や、親族の介護や看護で忙しい人、仕事はしていないものの求職して仕事を探している人は入園が認められやすいです。
他にも災害の被害を受けて復旧に取り組んでいる、虐待やDVの恐れがあるなど、入園に繋がりやすい人の条件が存在しています。
認定こども園も認可保育所の1つ
国の補助が出る認可保育所には、公立と私立に分けられる認可保育所や地域型保育事業に当てはまる小規模保育事業、保育ママや事業所内保育事業などがあります。
認定こども園も認可保育所の1つですが、無認可の保育施設は認可外保育施設で補助金が受けられないことから、保育料が高めで利用の負担が大きい傾向です。
とはいえ、子供を預けないと仕事ができない人は多いので、人材不足の昨今もあって認可外保育施設が増えています。
入園の認否は条件に当てはまるかどうかによって決まるイメージですが、実は点数によって判断が行われます。
点数というのは家庭状況を数値で表したもので、父親と母親の就業状況や家族の介護の有無、障がいなどが基準指数として用いられています。
まとめ
調整指数は家庭の状況によって加減点が行われる点数で、兄弟が在園する施設に入園を希望しているか、祖父母が同居するかなどでポイントが変わります。
それ以外にも自治体による優先順位の基準があったりしますが、詳しい基準の公表は行われませんから、分かる範囲で少しでも点数を増やすように努力することが入園の鍵を握ります。
参考リンク
保育園設計
最終更新日 2025年6月13日 by panda