目次
1.ユニセフ募金とは?
募金は様々なところで行われていますが、有名なところといえばやはりユニセフの募金が挙げられます。
ユニセフは世界中の子供の命と健康を守るために設立された国連機関で、国際連合児童基金という意味になります。
この機関に募金することによって、様々な使われ方をされています。
まず挙げられるのが幼い子供と命と成長を守ることに使われています。
発展途上国や紛争地帯の子供は5歳になる前に多くの子供が亡くなっています。
命を落としてしまう病気が蔓延していたり、栄養失調になってしまうためです。
そのような子供たちに対して、予防接種を行ったり使い捨ての注射器を用意することができます。
また栄養ではビタミンやミネラルが含まれた栄養パウダーを用意したり、重度の栄養不良から回復に役立つ栄養治療食、治療用ミルクなどに使われます。
また、保健活動としてははしかなどの予防をするためのビタミンAカプセル、脱水症状から子供を守るための経口補水液、水を浄化できる浄水剤、虫下しの飲み薬、マラリアを運ぶ蚊から子供を守る殺虫剤、エイズを診断することのできる簡易診断キット、救急医療キットや妊婦や新生児をケアするための助産セットなども購入され、子供たちを救うために使われています。
2.子供達の学校の環境づくりにお金は使われている
教育にも使われています。
教育は国力の基礎となり、学校の建設や教員の育成、教育の大切さを広めて、子供達の学校の環境づくりにお金は使われています。
子供用の鉛筆やノートの購入、クレヨンやスケッチブック、縄跳び、バレーボールやバレーボールネットなどの体を動かすための道具、生徒40人分と先生一人分の学習教材として鉛筆、ノート、消しゴム、定規、ハサミ、算数用の教材、地球儀などがセットになっている「スクール・イン・ア・ボックス」が入っており、蓋はペンキを塗ることで黒板として使用することができるものが用意されます。
また、エイズと戦うこともユニセフでは重要な使命としており、エイズによって親を失った子どもの保護や、エイズ感染をしている子どもの治療支援も行っています。
簡易診断セットや検査費用に使われた、陽性の子供に対して抗レトロウィルス薬の治療を行えます。
一見少しの活動しかできないように思えますが、この少しの活動でも適切な治療を行うことで、母子感染をする子供の割合を減らすことができ、母親がHIVだったとしても新生児のうちに検査を受けることができるというメリットがあります。
3.子供を保護して教育や心のケアを行うのもユニセフの役割
子供は暴力や虐待、児童労働などの問題を抱えるケースも多くあります。
そんな子供を保護して教育や心のケアを行うのもユニセフの役割であり、そのためにも募金は使われます。
子供への暴力を撲滅するためのキャンペーンが行われていたり、インターネット上の児童ポルノ画像を閲覧できなくするブロッキングやフィルタリングなどの取り組みが行われます。
また、募金はユニセフのアドボカシー活動を行うために使われたりもしています。
他にも緊急支援などにも使われていますが、これは義援金ではなく活動支援金の分野になります。
集められた後はニューヨークのユニセフ本部に送金されて、発展途上国を始め必要な医療活動や教育活動、子供のための政府への資金協力などに使われています。
発展途上国や紛争地域の子供達の状況を見て、現地のユニセフ事務所の予算を配分し、地元の政府と協力しながら支援活動を行っています。
4.自分たちだけで自立ができるように国力を高めていくためには?
活動内容は単純に食料や物資の支援をしていると思われがちですが、お金はそれだけではなく健康や予防、教育、環境づくりなど自立のための支援が行われており、そのためにお金は使われています。
ただ与えるだけではなく、与えることが途切れてしまうことで元の状態に戻ってしまっては意味がないと考えられます。
自分たちだけで自立ができるように国力を高めていくためには、子供達の教育と、教師の育成、医療施設の確保と充実、病気を予防するための啓発活動など総合的な支援が必要となってきます。
このような支援をするためにも、物資の支援や学校の建設、病院建設だけではなく、人を育てることのできる教員の確保や、学用品の援助、医療器具の支給などが重要となるのです。
5.強制労働や児童買春も多いのが現状
また、勉強をする子供時代も貧困のため出稼ぎとして強制労働をさせられているケースや、児童買春も多いのが現状となっています。
そのような子供は体だけではなく、心も傷ついています。
そのような子供の心のケアも支援は大切です。
心のケアを行い、教育を行っていくことで国力へとつながります。
そのような子供たちを守り、育てるためにユニセフの募金は有効に使われているのです。
やり方は簡単で、インターネットでサイトからクレジットカードで行ったり、コンビニやインターネットバンキング、電子マネーなどから指定口座に振り込む、ゆうちょ銀行で振り込んだり、毎月決まった額を銀行から自動引き落としで行うなどの方法があります。
少しの金額でも、子供を助けるためには大きな力になります。
出典サイト:日本ユニセフ協会
最終更新日 2025年6月13日 by panda