音楽大学は、音楽の技術と知識を学ぶところでありますが、音楽家になる為の準備の場でもありますし、何が自分にとってふさわしいものかを見つけ出し、芽をださせるところでもあると思います。
だから、どのような目的で行くのか、入る前にある程度考えておけば、有意義な大学生活を過ごす事ができるでしょう。
まず大学入試ですが。普通は専攻の実技試験、副科ピアノ(専攻がピアノ以外)、ソルフェージュと一般試験です。
大学によって細かい内容があるので、それは前もって調べておく事が大切です。
人によっては、高校から専門学校に行く事もありますが、そうでない場合、実技とソルフェージュに関して個人的に先生について大学受験を準備するのがいいでしょう。
できれば、入る学校がある程度決まっていれば、早いうちにその大学の先生について習ってるのがいいと思います。
私の場合、ピアノを5歳からならっていましたが、12歳ごろから歌も習いだして、13才ごろから2、3ヶ月に1度、音大の先生にみていただいていました。
そして、その頃から少しずつソルフェージュもピアノの先生に習いはじめ、高校2年ぐらいから、それも専門の先生につきました。
大学は、各々そこならではの特徴があるので、大学教授等もできればチェックして、行きたいところを決めたらいいと思います。
大学に入ったあとは、公開レッスンがあったり、時には海外から専門の方を招いて行われたりする場合もあるので、積極的に参加されるのが望ましいでしょう。
また、学校の授業だけでは十分ではないので、授業以外に、自分の直接の先生についたりして、個人レッスンを受けたらいいと思います。
私も月に1度、ご自宅に行ってレッスンを受けていました。
そして、特に声楽を専攻されてるかたはイタリア語ならイタリア人、ドイツ語ならドイツ人に語学を直接習う事が出来たらいいと思います。
生きた言葉、ニュアンスが辞書の中では学べないので、それを感じて歌うのとそうでないのとでは、感情表現が違ってきます。
音大で勉強するのは、技術だけではなく、音楽理念・理論、そして教育課程もとれます。
ですから、自分が受けれる音楽検定試験を調べて受けてみることによって、実力の向上につながりますし、将来の就職の道も広がってきます。
大学卒業後は、より技術を磨きながらプロになる方もいますし、教育課程をとってれば、小学校から高校の音楽の先生、また、個人でも教室を開けます。
また、音響関係の仕事、音楽評論等ありますが、もし、全く音楽と関係ない仕事についても、ミニコンサートをひらいたり、ボランティアで音楽関係のことをしたりすることもできます。
自分で音楽を捨てない限り、音楽を勉強したことはいろんなところで役にたてることができます。
大学は、技術と知識をみにつけますが、それを通して、自分を表現したり、人を喜ばせたり、人の役にたつ方法を学ぶところでもあります。
だから、自分の納得する音楽を追求することで、より人間性が磨かれるし、自分のやりたいことがはっきりしてくると思います。
最終更新日 2025年6月13日 by panda